オーケストラホワイエの 幅12mのバーカウンターの豊かさについて。

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2010-12-30  5:00

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昨日サントリーホールで東京交響楽団による 『 第九 と 四季 』の特別演奏会を聴かせていただきました。 知人にこのコンサートにさそわれた時には 「 年末恒例か … 。」と思いました。 でもすぐに、音楽は聴けるときに聴くのが大事 … と 思い直しでかけることにしました。   客席で耳を傾けながら 「 私の記憶力は、もしかしてニワトリとあまりかわらないかも知れない … いままでに 『 第九 』 を何回聴いた事か … そう、忘れていました。良いものは良いのです ! 」 と本当に反省しました。 昨日のサントリーホールの空間にはすばらしい音楽が満ちていました。 そして 私は うっかり気を緩めると涙がでてきそうなくらい ベートーヴェンなどを堪能させていただきました。

ところで昨日は関係者のはからいで 上のプログラムにあるように最初に ヴィヴァルディの 『 四季 』の演奏が終わって次の 『 第九 』との間に楽団長さんの案内で知人2人とコンサートマスターの大谷康子さんにご挨拶がてら楽屋を見学してきました。

ステージ裏は何人もの管楽器奏者や弦楽器の方々が 『 音だし 』 をされていました。 マチネなのも関係しているかもしれませんが、雰囲気は緊張感よりも 『 さあ、やるぞ!』 といった感じがあふれていました。 そんなステージ裏を眺めていてバーカウンターに担当の男性が一人はいっているのがみえました。 いつ見てもかわいいカウンターだなと思いつつ 『 ふっ …。』 ともしここが ベルリンのフィルハーモニーホールだったら … という イメージが頭の中に浮びました。
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ベルリンのポツダム通り沿いにあるフィルハーモニーホールは 1956年に実施されたコンペで選ばれた ハンス・シャロウンさんが設計した、オーケストラを中心において聴衆がとりかこむアリ-ナ型の原型となったホールです。 ベルリンフィルの本拠地で ニックネームは 『 カラヤン・サーカス 』 なのは有名ですね!  樫本さんも正式に就任し 日本でも耳目を集めることも多い建物ですが、 このホールのオーケストラホワイエの存在は意外と知られていないようです。

我らが愛するサントリーホールがちょっと可哀そうですが同縮尺で並べました。 バックヤードにベルリン・フィルハーモニーホールには 『 哲学と意思 』 が感じられます。
学ぶものがありますね … 。
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引用資料 : 1994年 9月 1日 株式会社建築資料研究社 『  建築設計資料 No.48 コンサートホール 』 - 巨大な楽器づくり   ( 編集 建築思潮研究所 / 津端 宏 、山本直人 ) ISBN 4-87460-428-5 株式会社建築資料研究社  東京都豊島区池袋 2-68-1 日建サテライト館8階  TEL.03-3986-3239