2011-5-03 8:00
ヴァイオリンなどの弦楽器は バランスが調和していない状態で使用すると、表板が疲労し破損します。 しかし、割れが入ってしまった弦楽器でも バランスを合わせ立体的な工夫をすることで『 剛性 』は変化しますので適度な 『 剛性(ごうせい)』 注)1 を復活させることが可能です。 この実例として 先日 私が修復したコントラバスをあげてみます。
注)1 『 剛性 』とは、曲げやねじりの力に対する変形のしづらさの度合いのことです。力に対して変形が小さい時は剛性が高い(大きい)といい、逆の場合は低い(小さい)といいます。 材木でいえば 弾性率が大きい材料を使うと剛性は高くなりますし、同じ材木であれば板厚を厚くすると剛性も高くなります。