表板、裏板のふちの特徴を知るには

私は『オールド・バイオリン』の表板、裏板のふちを観察する時には、側面から撮影した画像を縦方向に4倍から5倍に引き延ばしたものと実物を照らし合わせるやりかたをよく用います。

参考としてあげれば、 上画像の高音弦側から撮影したものを裏板を見るために180度回転させて 縦に 5倍にすれば このようになり、ふちの高低が考察しやすくなります。

こうして、ガルネリやストラディヴァリなどの弦楽器を観察すると ヴァイオリンであれチェロであれ、共通する要素が多いことが分かってきます。

このような手法で 私は 表板と裏板の平面座標を確定しました。
下図は 8年程前に私が書いたチェロ製作用のものです。

これに 表板、裏板のアーチ状に見える不連続面を読み解き、高さの条件と合致させれば非対称型のチェロが製作できます。