2016-10-18 Joseph Naomi Yokota
過去ブログ
私は J.F. ケネディが 1963年6月 西ドイツ・ シェーネベルク市庁舎前で 『 自由世界にいきる我々は、どこにいても ベルリン市民である。』 とした演説に共感をおぼえた世代です。
1989年11月9日 雑誌取材でコラムニスト『 えのきどいちろう 』は ベルリンにいました。 彼は『 ”壁”がある東西ベルリンを取材中に”壁”の崩壊に立ち会い、俺って持ってると思った!』 といっていました。 その彼のお土産が 東ドイツ発行の『 ベルリンの街が誕生して 750年 記念切手 』でした。
昔のことですが、私は 1987年の西ドイツ・フランス合作映画 、ヴィム・ヴェンダース監督作品 『 ベルリン天使の詩 』がお気に入りで、有楽町の古びた映画館に4、5回は通いました。守護天使のダミエル( ブルーノ・ガンツ )が カシエル( オットー・ザンダー )に別れを告げ舞い降りた” 流れの瀬 ” で飲むコーヒーを幸せな心持でながめていました。
映画の冒頭のハントケの『 わらべうた 』 にショツクを受けたのをいまでもよく覚えています。
ベルリン天使の詩( うた )
子供は 子供だった頃
腕をブラブラさせ
小川は 川になれ
川は 河になれ
水たまりは 海になれと思った
子供は 子供だった頃
自分が 子供とは知らず
すべてに魂があり
魂は ひとつと思った
子供は 子供だった頃
なにも考えず
癖もなにもなく
あぐらをかいたり とびはねたり
小さな頭に 大きなつむじ
カメラを向けても 知らぬ顔
子供は 子供だった頃
…
皆さんもご存じなように 1961年8月13日から建設が始まった 『 ベルリンの壁 』は 1989年11月9日開けられ、1990年10月3日 統一ドイツが誕生しました。
私は 時折この切手をながめては 『 時が経つとは、こういう事か…。』 と思っています。
( 2010-11-17 blog より )