395mm Viola / Pygmalius anno 2002
F. 393.0 – 186.0 – 126.7 – 238.5
B. 395.0 – 187.5 – 126.8 – 239.5
このビオラは 所有者の方が 今から 14年程まえに大学のオーケストラ部に所属する際に購入され 6年ほど使用したのちに休眠状態だったものです。
この楽器には 写真でもわかるようにニスにヒビ割れが入っています。
そして、このニスのヒビ割れを確認しやすいように 私がトレースしたのが下の画像です。
これらを検証すると響胴の運動のしかたが理解できます。
たとえばこの画像は上の二枚を駒側から見たようにレイヤー処理をしたものです。
私の経験では ニスのひび割れが確認できるヴァイオリンやビオラ、チェロでは、楽器としてのグレードが違っても いくつかの共通するパターンが見られました。
このことから 普及型であっても これらの弦楽器は 基本となる弦楽器システムの一部は設定出来ていると 私は考えています。
言い方を変えれば こういう普及型の弦楽器こそ、達成できなかった条件設定を確認するのに適していると私は思っています。
2016-11-06 Joseph Naomi Yokota