Antonio Amati ( ca.1540-1607 ) & Hieronymus Amati ( ca.1561-1630 ) Violin, “Charles Ⅸ” Cremona 1595年頃
表板のアーチ 23.4mm
裏板のアーチ 18.4mm
「オールド」と呼ばれる ヴァイオリンや ビオラ、チェロは、表板や裏板の隆起が高い「ハイアーチ」や「ミディアム・ハイアーチ」で作られているものが多いという特徴があります。
その理由は、『 箱型響胴の 表板や裏板は 平らなものよりも お椀を伏せたようになっている方が強く、その曲面がきつくなるのに比例して「剛性」が高くなるため “節”の役割が付与しやすく、結果として それらと対を成す “腹”の 振動を強めるため 』であると 私は考えています。
なお、このような条件設定は シンバルや 銅鑼、ティンシャ( チベタンシンバル ) などにも見ることができます。
シンバル
銅鑼、チャイナトラッシュ
ティンシャ ( チベタンシンバル )
シンバル類は アーチを組み合わせて、 おもに Cup を “節”とし、Bou や Edge に “腹”の役割を 与えることで 響を強くするとともに振動時間を持続しやすくしてあります。
「オールド・バイオリン」の場合でも アーチの組み合わせによって不連続面をなした表板や裏板が その響きを生みだすために “節”の役割をはたしていますので、その アーチの高さは重要な特質を意味していると思います。
なお、一口に “アーチ”と言っても「オールド・バイオリン」の場合は 程度差がおおきいので 数段階に分類することが一般的です。
因みに私は、表板の高さが 19.5mm以上だと「ハイアーチ」、 17.5mm~19.5mm を 「ミディアム・ハイアーチ」とし、15.5mm~17.5mm を「ミディアムアーチ」、そして 15.5mm 以下を「ローアーチ」と区別しています。
私は このようにアーチの高さを下げた事が、18世紀末以降に ほとんどのヴァイオリン製作者が 「オールド・バイオリン」を作れなくなってしまったことの遠因となっているのではないかと考えています。
因みに、このようなアーチの変遷は多くの弦楽器の専門家にとっては常識ですが、特に詳しくない方にも ヴァイオリンが初めて作られたルネサンス晩期から 近代、そして現代までの 480年程の期間に製作された 表板や裏板のアーチに関する計測データを、数は多くなりますが 時間軸に合わせて列記出来れば 容易に証明できるのではないかと思われます。
但し、残念な事ですが‥ 厳密に言えば それは 現時点では難しいようです。
問題はアーチの計測方法です。
例えば 計測精度の点で言えば、現代では「高解像度 µCTスキャン 」などの計測機器により ヴァイオリンなどの精密なデータを得ることができます。このため、研究者たちによって実施された詳細な計測データは すでに弦楽器研究に寄与してもいます。
しかし、アーチに関しては 絶対的に 検証数が不足している状況です。この計測方法に関しては その費用が 唯一の弱点となっていて、アーチの変遷を証明するためには もっと計測事例数が増えるのを待つしかない状況が続いています。
Costs: Due to the high resolution of the scans and the resulting huge data volume, the generation of the raw data is very costly. The costs for a documentation are 3.500 € (VAT not included). It is possible to run a scan with two violins simultaneously. In this case the charge will be reduced to 3.000 € each (VAT not included).
そもそも ヴァイオリンなどの表板や裏板のアーチを計測するのは難しく、ましては下図のように側板の幅を頼りとした 画像や目視による方法では 参考程度にしかなりません。
そこで 一般的に用いられる方法が、 このような 長いクチバシ型( ロング・ジョー )の デジタルノギスや、下写真のような ダイヤル・キャリパーで、響胴を垂直に挟み込みながら 頂点部を探りあてて 計測するやりかたです。
なお 弦楽器のアーチには個性がありますので、表板と裏板の頂点部が 垂線方向で完全に一致していない場合でも あくまで最大値を “みなし数値”とします。
そうして計測した数値が このヴァイオリンでは 63.5mm でしたので、その値から側板の高さ “30.2mm”( 推測値 )を引いた 33.3mm を表板と裏板に割り振りました。
こうして この事例では、表板のアーチが “17.2mm” で 裏板のアーチは “16.1mm” であると 私は判断しました。
そして 当然ですが‥ これだけでは 計測精度が心許ないので、修理や整備の関係で可能な場合は このヴァイオリンと同じように 次のステップとして表板を外します。
そして、表板のみ ( 補助板あり )で アーチの高さを計測し “割り振りした数値”との突合せを行なうのです。
Richard DUKE ( 1718-1783 ) Violin, London 1770年頃
私の場合は、外した表板を厚さ 10.0mm のガラス板の上に置き パフリング部を30個ほどのクランプでガラス板に固定することで ホリゾンタルを保持してから、表板とガラス板を合わせた厚さを測ります。
そして、その数値から ガラスの厚さ 10.0mm を差し引いた値を 表板アーチの高さとしています。この数値が先程割り振った 表板アーチの数値 “17.2mm” と等しければ、 裏板のアーチ “16.1mm” という数値の 信頼度もあると考えられます。
なお、このヴァイオリンの整備では 裏板を外しませんでしたので 直接の計測は表板のみでした。しかし、まれにですが 表板、裏板ともに外して整備や修理をする事がありますので、 私は そういった機会に試行錯誤をしながら 計測値を 表板と裏板に割り振る正確さが高まるように努力しています。
さて‥ これは、冒頭の アマティ兄弟 ( Antonio Amati ca.1540-1607 & Hieronymus Amati ca.1561-1630 ) が製作したとされる有名なヴァイオリン ” Charles Ⅸ” の X線CTによる断層撮影画像の アーチを調べているところです。
ご存じの方も多いと思いますが Photoshop の 画像解析メニューより 計測スケールを使用して、側板幅のピクセル距離から「論理長」として 表板と裏板のアーチ高を導きました。
Antonio Amati ( ca.1540-1607 ) & Hieronymus Amati ( ca.1561-1630 ) Violin, “Charles Ⅸ” Cremona 1595年頃
表板のアーチ 23.4mm
裏板のアーチ 18.4mm
こうした値は、最新の計測機器である「高解像度 µCTスキャン 」の精密なデータには及びませんが、ヴァイオリンの 表板や裏板のアーチを理解するためには 充分だと思います。
この投稿では ヴァイオリンのアーチの変遷についてお話ししようと思っていますが このような状況ですから‥ アーチに関しては 精密なデータでない事例も含んでいますが、私が 参考資料としているヴァイオリン画像や 計測した事例と 専門書で公表されている 研究者の方が計測したデータなどを少し並べさせていただきたいと思います。
Andrea Amati ( ca.1505–1577 ) Violin, Cremona 1555年頃
Neck side (G) 27.4 – C 28.0 – C 27.8 – B 28.2
Front 339.4 – 156.2 – 106.6 – 193.0
Back 341.6 – 159.2 – 106.7 – 195.5
Stop 188.0mm
Andrea Amati ( ca.1505–1577 ) Violin, Cremona 1559年頃
Andrea Amati ( ca.1505–1577 ) Violin, Cremona 1564年頃
Neck side (G) 26.61 – C 28.3 – C 29.0 – B 29.0
Front 342.0 – 158.0 – 108.0 – 197.0
Back 341.0 – 157.0 – 106.5 – 195.0
Stop 185.5mm
Giovanni Paolo Maggini ( 1580 – ca.1633 ) Violin, Brescia 1620年頃
Nicolò Amati ( 1596–1684 ) Violin, Cremona 1648年頃
Antonio Mariani ( ca.1635-1685 ) Violin, Pesaro 1649年頃
表板のアーチ 21.0mm
裏板のアーチ 17.5mm
Neck side (E) 26.2 – 26.4 – C 27.8 – 28.0 – C 27.2 – 27.4 – B 28.4
Neck side (G) 27.0 – 26.5 – C 27.8 – 28.3 – C 27.9 – 29.0 – B 28.4
Front 346.5 – 163.4 – 106.7 – 194.8
Back 347.5 – 167.3 – 110.6 – 200.5
Stop 190.0mm
弦楽器の響胴に関する研究は ヴァイオリンが誕生する遥か以前からおこなわれており、その結果として膜鳴型やフラットバック型、ボールバック型など 多様な弦楽器が製作され、その中でヴァイオリン特有のフォルムが生みだされました。
ですから、ヴァイオリン・アーチの観察は 音響的条件を理解するために、先ず 26.0mm~33.0mm程ある側板幅が 狭いタイプと幅広タイプの何方であることや、ネック側とボトム側の差はどのような割合となっているかを確認することからはじめます。
しかし、その読み解きには 音響システムについての理解が不可欠です。そこで 少し長くなりますが弦楽器の変遷についてのお話しを ここから挟み込ませていただきたいと思います。
まず前提として 弦楽器の弦は “緩む” ことで波のような “運動”をし、それが進行波、そして反射波となり振動を形成することを念頭に置いてください。
弦楽器の響胴などの共鳴部 ( 変換点 )も これと同じように “緩む”ことで “腹”の役割が果たしやすくしてあります。
つまり 振動部が緩まなかったら “腹”として機能せず、その結果としての『響』も生まれないという事です。
これが最重要であるとすれば、板状より膜状のものが より緩みやすい訳ですから、弦楽器の響胴は 膜鳴型が その原点に在ったのではないかと推測できます。
ところで‥ 世界に普及したとは言え、これら膜鳴弦楽器には 限られた音楽にしか適応できないという弱点があります。
汎用性の低さは複数の要素によりますが、演奏を続けると 駒が立つ革部がのびてしまい歪みとなり、響きも失われてしまうという‥ 弦楽器としては致命的ともいえる特性も その原因のひとつとなっています。
私は このような膜鳴型響胴の弱点を克服するために、その発展型として 針葉樹を薄い板状として振動板の役割をもたせる弦楽器が製作されるようになったと考えています。
その “大転換”は、 敦煌郊外にある 4世紀半ばから穿ち始められた 莫高窟 ( ばっこうくつ ) 壁画に琵琶などがいくつも描かれていることなどから考えると、少なくとも 3世紀以前のようです。
なお、この莫高窟壁画では盛唐 ( 712年~765年頃 )の時代と推定されている第172窟や、第112窟 ( 中唐 ) の伎楽図にある 「反弾琵琶」が有名です。
現在、第112窟の伎楽図は壁画の中央上部が剥がれているようですが、この資料画像のように モデルとされた琵琶はそれなりの完成度であったと考えられています。
およそ1000年程にわたり彫り続けられ、総数は大小600程と言われる莫高窟にある 多くの彩色塑像や壁画は、それらの時代に 多数の弦楽器が製作されていたことを証ししていると言えます。
そして、これら壁画のモデルとされた琵琶などが存在したことにより、5弦琵琶の完成型と言える 東大寺正倉院の宝物「 螺鈿紫檀五弦琵琶 」が 製作されるに至ったと考えられます。
螺鈿紫檀五弦琵琶 700年 ~ 750年
螺鈿紫檀五弦琵琶が渡来した経緯は 不明のようですが、私は 奈良時代 ( 710年-794年 )に 多治比広成 ( たじひ の ひろなり : 大使 ) と、中臣名代 ( なかとみ の なしろ : 副使 ) が遣唐使として派遣された帰国時に奈良にもたらされたと考えています。
そのころ 唐は 玄宗皇帝の治世‥ 後に「 開元の治」と呼ばれる繁栄の時代で、都の長安は空前の賑わいを見せ 文化は爛熟期を迎えていたそうです。
あくまで個人的な意見としてですが、このような状況から考えると この螺鈿紫檀五弦琵琶は 長安で製作されたのではないかと 私には思われます。
唐朝最大領域 660年頃
玄宗皇帝 ( 685-762 在位712年~756年 )「 開元の治 713-741 」
遣唐使出発 : 733年 (天平5年) 難波津を4隻で出港し、734年4月に唐朝( 618年-907年 ) 玄宗皇帝の謁見を受けます。
帰路 : 734年10月 4隻とも出港し、735年 多治比広成 ( たじひ の ひろなり) は平城京に到着しました。
また、一緒に出港しながらも 難破して735年3月に長安に戻った 中臣名代 ( なかとみ の なしろ ) は、唐の援助を受け船を修復し 735年11月に再び出港して 736年8月 奈良に戻ります。
この時、聖武天皇( 701年-756年、在位 724年-749年 )による謁見に同行した「唐人三人、波斯人一人」のうち 唐楽の演奏家として知られていた 皇甫東朝 ( こうほ とうちょう )と、楽人とも 技術の伝授に当たった工匠ではないかとも言われている 波斯人 ( ペルシャ人 ) の 李密翳 (り みつえい ) は その後 位を授かり貴族となりました。
東大寺正倉院は 聖武太上天皇の七七忌 ( 756年6月21日 ) の際に、光明皇太后が 天皇遺愛の品 約650点などを東大寺の廬舎那仏に奉献したのが始まりで、その後も3度にわたって皇太后自身や 聖武天皇ゆかりの品が奉献されたことにより、その保管のために建設されたそうです。
私は、この「 螺鈿紫檀五弦琵琶 」の弦楽器としての特質は “ねじり”を生じさせるための 徹底した非対称性にあると考えています。
これを 900年程後のフランス国王 ルイ14世の肖像画にもある バロックリュート系の テオルボ ( キタローネ ) と 比較してみます。
Louis XIV ( 1638-1715 在位 1643-1661-1681-1715 ) 1688年 Architecte, Sculpteur et Peintre : François Puget
16世紀にリュート族の撥弦楽器として現れた テオルボ ( キタローネ )は、ルネサンス期からバロック期末まで発展しました。
しかし、 規格は標準化されておらず 大きさや形状が様々ですが 概ね長尺で、全長が 2mにもおよぶものも多数残されています。
それゆえに ヘッド部とネック部 そして響胴に設定された 縦方向の 軸組みの複雑さを一見して知ることができます。
特記すべきことは、この高度な弦楽器製作技術のすべてが「 螺鈿紫檀五弦琵琶 」にも確認できることです。
私は、ヴァイオリンが誕生したルナサンス期やバロック期の弦楽器に共通するのは、装飾的な要素は踏まえたうえで 響胴のねじりを積極的に音響システムとして取り入れてある点だと思います。
この音響システムにつきましては、5本の演奏弦の左外側に回頭機構として 2本の弦が張ってある リラ・ダ・ブラッチョ ( Lira da braccio ) や、オルファリオン ( Orpharion ) のナット、フレット、ブリッジの放射状設定とねじり軸組み、そして シターン ( Cittern )に採用された断面L字状のネックなどが参考になると思います。
このリラ・ダ・ブラッチョ ( Lira da braccio ) の回頭機構の大胆さや、非対称な響胴フォルムと 左右のF字孔の長さや傾斜設定を 私は本当に見事だと思います。
オルファリオン(Orpharion) Francis Palmer London 1617年
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因みに、これは X線透過写真に、多少は見やすくなるように響胴の縦軸と思しき位置に赤線を入れたものです。
表板 ( 腹板 / ふくばん )は “澤栗 ( さわぐり )”を 非対称に剥甲 ( はぎこう )と言われる三枚接ぎで製作されており、裏板や
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“螺鈿紫檀五弦琵琶 ” 700年~750年
“Citole” L 610mm W 186mm D 147mm 1300年~1330年頃
“Mandora” L 360 W 96 D 80 ( 83 ) Wt 255 g 1420年頃
“Lute” Laux Maler ( 1485-1552 ) Bologne, 1529年~1552年頃
“Treble viol” Giovanni Maria da Brescia, Venice 1550年~1600年頃
“Cistre” Giovanni Salvatori, 1500年代
“Violin” Andrea Amati ( ca.1505-1577 ) “Charles Ⅸ”, 1566年頃
“Cittern” possibly by Petrus Rautta, England, 1579年 “Orpharion” Francis Palmer London, 1617年
“Renaissance Cittern” Low Countries or France, 1600年代
“Theorbo” or “Chitarrone” 1650年~1700年
“Guitar” Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) “Sabionari” 1679年
“Pochette violin” Georg Wörle, Augsburg, Germany 1691年
“Pochette violin” Guarneri school, Italy 1670年~1720年頃
“Mandolino” L 53.5cm Venice or Padua, Italy 1710年頃
“Violoncello piccolo” J. Christian Hoffmann ( 1685-1750 ) 1732年
“Viola d’amore” T. Eberle ( 1725-1792 ) Back 414.3mm 1750年頃
“Violin” Antonio Vinaccia ( 1754-1781 ) Napoli, 1781年
たとえば、その実例として ハーディ・ガーディという弦楽器を見て下さい。
ハーディ・ガーディは 1500年前後にヒエロニムス・ボッシュ ( Hieronymus Bosch ca.1450-1516 ) が描いた プラド美術館収蔵の有名な大作『 快楽の園 ( “Tuin der lusten” ) 』の右側に描かれているように、ルネサンス期にヨーロッパ全域に普及した弦楽器です。
この弦楽器において特記すべきことは “ハーディ・ガーディ”という名称で同一の機構を保ちながらも、響胴が 500年以上に亘り 積極的な変更がおこなわれ続けた歴史を持っていることです。
特に大きかったのは、ヴァイオリンが誕生した後期ルネサンス頃に響胴が ヴィオール族や ギターなどに似た箱型のものと、リュートのようなボールバック型のふたつの系統に分かれた事でした。
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クルース Crwth は 主にウェールズ地方で愛用された弦楽器で アイルランドでは Crot、イングランドでは Crowd、フランスでは Crouth などと呼ばれていて、特にウェールズのクルースはウェールズの民族楽器として明示的にウェルシュ・クルース(Welsh crwth)と呼ばれることがあります。
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Andrea Guarneri ( 1626-1698 ) Violin, Cremona 1658年
Francesco Rugeri ( ca.1645-1695 ) Violin, Cremona 1670年
Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) Violin,
“Sunrise” Cremona 1677年
Hendrik Jacobs (1639-1704) Violin, Amsterdam 1690年頃
表板のアーチ 20.1mm
裏板のアーチ 20.6mm
Neck side (E) 30.0 – 29.3 – C 30.0 – 30.2 – C 30.5 – 30.0 – B 30.4
Neck side (G) 29.2 – 29.2 – C 30.6 – 30.0 – C 30.4 – 30.7 – B 30.4
Front 350.0 – 165.0 – 105.6 – 202.5
Back 352.5 – 163.8 – 103.7 – 203.0
Stop 193.0mm
Gioffredo Cappa ( 1644-1717 ) Violin, Saluzzo 1690年頃
Girolamo Amati II ( 1649-1740 ) Violin, Cremona 1691年
Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) Violin,
“Jupiter” Cremona 1700年
Alessandro Gagliano ( 1640–1730 ) Violin, Napoli 1700年頃
Mattio Goffriller (1659–1742) Violin, Venetia 1702年
表板のアーチ 19.0mm
裏板のアーチ 17.5mm
Neck side (E) 26.5 – 27.0 – C 27.5 – C 28.0 – 27.8 – B 28.0
Neck side (G) 26.5 – 26.8 – C 27.0 – C 26.8 – 27.5 – B 28.0
Back 351.0 – 163.0 – 107.0 – 204.0
Stop 193.0mm
Giuseppe Guarneri ( 1666-1740 ) “Filius Andrea” Violin,
Cremona 1703年
Pietro Guarneri di Mantova ( 1655-1720 ) Violin, Mantova 1704年
Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) Violin,
“Viotti” Cremona 1704年
Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) Violin,
“Dancla” Cremona 1708年
Vincenzo Ruggeri ( 1663-1719 ) Violin, Cremona 1710年頃
Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) Violin, “Hamma” 1717年
Bartolomeo Giuseppe Guarneri ( 1698-1744 ) “Guarneri del Gesù”
Violin, “Dancla” 1727年頃
Neck side (E) 28.5 – 29.5 – C 30.75 – 29.5 – C 30.5 – 30.5 – B 30.25
Neck side (G) 28.5 – 29.0 – C 30.0 – 29.0 – C 30.0 – 30.75 – B 29.5
Front 354.0 – 164.5 – 107.0 – 202.0
Back 354.0 – 164.0 – 107.0 – 200.0
Stop 200.0mm
Bartolomeo Giuseppe Guarneri ( 1698-1744 ) “Guarneri del Gesù”
Violin, “Baltic” 1731年
Neck side (E) 29.25 – 30.0 – C 30.5 – 30.25 – C 31.0 – 30.5 – B 30.0
Neck side (G) 30.0 – 29.0 – C 30.75 – 30.0 – C 31.0 – 30.0 – B 30.0
Front 349.0 – 163.0 – 108.0 – 204.0
Back 351.0 – 164.0 – 108.25 – 203.0
Stop 190.0mm
Antonio Stradivari ( ca.1644-1737 ) Violin,
“Red Diamond” Cremona 1732年
Bartolomeo Giuseppe Guarneri ( 1698-1744 ) “Guarneri del Gesù”
Violin, “Kaston” 1732年
Carlo Bergonzi ( 1683-1747 ) Violin, “Noah Bendix” 1732年
Nicola Gagliano ( 1675-1763 ) Violin, Napoli 1737年
表板のアーチ 20.4mm
裏板のアーチ 14.6mm
Neck side (E) 28.8 – 27.8 – C 28.2 – 29.7 – C 28.5 – 29.2 – B 29.2
Neck side (G) 28.7 – 28.0 – C 28.9 – 29.3 – C 29.8 – 29.8 – B 29.2
Front 349.5 – 160.5 – 102.3 – 199.5
Back 350.0 – 163.0 – 105.2 – 201.0
Stop 192.0mm
Carlo Antonio Testore ( 1693-1765 ) Violin, Milan 1740年頃
Carlo Antonio Testore ( 1693-1765 ) Violin, Milan 1740年頃
表板のアーチ 20.5mm
裏板のアーチ 18.2mm
Neck side (E) 30.0 – 30.2 – C 30.5 – 30.2 – C 30.7 – 30.6 – B 30.5
Neck side (G) 29.6 – 30.0 – C 30.8 – 30.2 – C 30.5 – 30.3 – B 30.5
Front 355.0 – 160.5 – 109.0 – 194.5
Back 357.0 – 161.0 – 110.0 – 197.0
Stop 197.0mm
Bartolomeo Giuseppe Guarneri ( 1698-1744 ) “Guarneri del Gesù”
Violin, “Carrodus” Cremona 1743年
Neck side (E) 29.9 – 31.0 – C 32.2 – 31.8 – C 32.5 – 32.0 – B 32.2
Neck side (G) 29.75 – 31.25 – C 32.9 – 32.0 – C 32.8 – 31.5 – B 32.2
Front 351.0 – 165.75 – 112.0 – 203.0
Back 352.5 – 167.0 – 109.0 – 204.0
Stop 191.0mm
Bartolomeo Giuseppe Guarneri ( 1698-1744 ) “Guarneri del Gesù”
Violin, Cremona 1744年頃
Andreas Ferdinand Mayr ( 1693-1764 ) Violin,
Salzburg 1750年頃
表板のアーチ 18.0mm
裏板のアーチ 17.5mm
Neck side (E) 29.2 – 28.8 – C 29.0 – 29.0 – C 29.2 – 29.2 – B 29.1
Neck side (G) 29.1 – 29.1 – C 29.2 – 29.2 – C 29.3 – 29.4 – B 29.1
Front 352.0 – 158.6 – 106.7 – 197.5
Back 352.0 – 159.1 – 106.8 – 198.1
Stop 188.5mm
G. & A. Gagliano
( Giuseppe 1726-1793 Antonio 1728-1805 )
Violin, Napoli 1754年
表板のアーチ 19.0mm
裏板のアーチ 16.4mm
Neck side (E) 28.0 – 28.7 – C 29.4 – 29.2 – C 30.0 – 30.3- B 31.6
Neck side (G) 28.0 – 28.7 – C 29.5 – 29.0 – C 30.5 – 30.5 – B 31.8
Front 351.0 – 164.5 – 107.6 – 202.0
Back 353.5 – 163.8 – 107.4 – 201.0
Stop 191.0mm
Giovanni Battista Gabrielli ( 1716-1771 ) Violin, Florence 1750年
Giovanni Battista Gabrielli ( 1716-1771 ) Violin, Florence 1755年
表板のアーチ 22.0mm
裏板のアーチ 20.1mm
Neck side (E) 28.2 – 27.2 – C 28.2 – 27.6 – C 28.2 – 29.0 – B 29.0
Neck side (G) 28.2 – 27.9 – C 28.4 – 27.9 – C 29.0 – 28.3 – B 29.0
Front 349.5 – 166.0 – 107.0 – 205.0
Back 350.5 – 164.4 – 107.4 – 203.0
Stop 192.0mm
Lorenzo Carcassi ( worked 1737–1775 ) Violin,
“Ex Steinberg” Firenze 1757年
Neck side (E) 28.2 – 28.8 – C 30.0 – 29.6 – C 30.0 – 30.4 – B 30.6
Neck side (G) 29.0 – 29.0 – C 30.0 – 29.4 – C 30.3 – 30.8 – B 30.6
Front 355.0 – 162.8 – 106.2 – 199.5
Back 356.5 – 163.5 – 109.0 – 201.0
Stop 192.0mm
Giovanni Battista Guadagnini ( 1711-1786 ) Violin, Milan 1757年
Ferdinando Gagliano ( 1706-1784 ) Violin, Napoli 1764年
Leopold Widhalm ( 1722-1786 ) Violin, Nurnberg 1769年
表板のアーチ 18.0mm
裏板のアーチ 17.1mm
Neck side (E) 30.1 – 30.6 – C 31.5 – 30.2 – C 31.3 – 31.0 – B 31.3
Neck side (G) 30.3 – 30.7 – C 31.1 – 30.1 – C 31.3 – 31.4 – B 31.3
Front 351.5 – 162.0 – 103.8 – 198.0
Back 352.0 – 162.5 – 104.6 – 197.5
Stop 190.5mm
Leopold Widhalm ( 1722-1786 ) Violin, Nurnberg 1769年
Johann Georg HUBER ( 1741-1772 ) Violin, Wien 1769年
Richard DUKE ( 1718-1783 ) Violin, London 1770年頃
表板のアーチ 17.2mm
裏板のアーチ 16.1mm
Neck side (E) 28.0 – 29.0 – C 30.0 – 29.8 – C 30.2 – 30.3 – B 30.4
Neck side (G) 28.4 – 28.7 – C 30.0 – 29.9 – C 30.5 – 30.2 – B 30.4
Front 352.5 – 163.9 – 109.8 – 201.2
Back 353.0 – 164.4 – 110.5 – 200.4
Stop 192.0mm
Johann Gottfried REICHEL( ca.1735-1775 )Violin, Markneukirchen 1770年頃
表板のアーチ 17.0mm
裏板のアーチ 15.7mm
Neck side (E) 32.1 – 31.6 – C 32.0 – 31.8 – C 32.0 – 32.0 – B 32.0
Neck side (G) 31.8 – 31.9 – C 32.0 – 31.9 – C 31.7 – 31.8 – B 32.0
Front 354.5 – 161.0 – 108.0 – 202.0
Back 356.0 – 164.0 – 110.2 – 202.5
Stop 195.0mm
Giovanni Battista Guadagnini ( 1711-1786 ) Violin,
“Ex Joachim” Turin 1775年
Johannes Theodorus Cuypers ( 1724-1808 ) Violin,
Hague, Netherlands 1780年頃
表板のアーチ 20.3mm
裏板のアーチ 16.8mm
Neck side (E) 30.0 – 29.8 – C 30.7 – 29.2 – C 30.5 – 29.8 – B 31.3
Neck side (G) 30.2 – 30.0 – C 31.2 – 29.1 – C 30.7 – 30.0 – B 31.3
Front 350.0 – 157.4 – 106.0 – 203.0
Back 351.0 – 159.8 – 105.0 – 201.0
Stop 190.0mm
“Römischen Schule” 1780年頃
表板のアーチ 20.7mm
裏板のアーチ 19.1mm
Neck side (E) 29.7 – 29.2 – C 30.6 – 31.6 – C 31.8 – 32.6 – B 32.8
Neck side (G) 30.0 – 29.8 – C 31.0 – 31.7 – C 31.8 – 32.5 – B 32.8
Front 348.0 – 157.2 – 100.8 – 196.2
Back 349.5 – 161.4 – 101.6 – 199.5
Stop 190.0mm
Antonio Vinaccia ( 1754-1781 ) Violin, Napoli 1781年
Giovanni Battista Ceruti ( 1755-1817 ) Violin, “Ex Havemann” Cremona 1791年
表板のアーチ 18.0mm
裏板のアーチ 16.9mm
Neck side (E) 28.8 – 29.0 – C 29.4 – 29.0 – C 30.0 – 30.4 – B 29.8
Neck side (G) 29.0 – 29.0 – C 29.8 – 29.0 – C 30.3 – 30.5 – B 30.5
Front 350.0 – 163.2 – 107.7 – 205.0
Back 352.0 – 162.2 – 107.5 – 205.8
Stop 192.0mm
Giovanni Battista Ceruti ( 1755-1817 ) Violin, “Ex Havemann” Cremona 1791年
Nicolas Lupot ( 1758-1824 ) Violin, Paris 1807年
表板のアーチ “16.0mm ” ( 演奏家所有のため計測不能でしたので推測値です。)
Neck side (E) 29.0 – 29.0 – C 30.0 – 29.4 – C 30.2 – 30.8 – B 31.0
Neck side (G) 28.4 – 28.9 – C 30.0 – 29.0 – C 30.4 – 30.8 – B 31.0
Front 356.8 – 167.5 – 110.0 – 206.0
Back 358.0 – 168.6 – 110.0 – 207.0
Stop 194.0mm
Nicolas Lupot ( 1758-1824 ) Violin, Paris 1807年
Nicolas Lupot ( 1758-1824 ) Violin, Paris 1807年
Nicolas Lupot ( 1758-1824 ) Violin, Paris 1807年
John Betts ( ca.1752-1823 ) Violin, London 1809年
表板のアーチ 15.8mm
裏板のアーチ 15.2mm
Neck side (E) 30.1 – 30.7 – C 31.7 – 30.9 – C 31.9 – 31.2 – B 31.5
Neck side (G) 30.0 – 30.4 – C 31.8 – 30.1 – C 32.0 – 31.1 – B 31.5
Front 355.5 – 161.4 – 108.1 – 200.0
Back 356.0 – 160.5 – 107.5 – 197.5
Stop 192.0mm
Giovanni Francesco Pressenda ( 1777-1854 ) Violin, Torino 1837年
表板のアーチ 15.8mm
裏板のアーチ 16.5mm
Neck side (E) 29.7 – B 31.0
Neck side (G) 29.7 – B 31.0
Front 351.0 – 166.5 – 109.1 – 206.0
Back 352.0 – 166.5 – 110.0 – 206.5
Stop 190.5mm
Giovanni Francesco Pressenda ( 1777-1854 ) Violin, Torino 1837年
Giuseppe Antonio Rocca ( 1807-1865 ) Violin, Turin 1850年頃
Enrico Marchetti ( 1855-1930 ) Violin, Torino 1886年
表板のアーチ 15.6mm
裏板のアーチ 15.0mm
Neck side (E) 29.0 – 29.6 – C 30.3 – 30.3 – C 30.9 – 31.2 – B 31.0
Neck side (G) 28.8 – 29.3 – C 30.2 – 30.2 – C 30.7 – 30.4 – B 31.0
Front 358.0 – 164.0 – 107.7 – 206.2
Back 358.5 – 164.5 – 107.96 – 206.0
Stop 193.0mm
Enrico Marchetti ( 1855-1930 ) Violin, Torino 1886年
Giuseppe Leandro Bisiach ( 1864-1945 ) Violin, Milano 1910年 “Exposition Universelle et Internationale de Bruxelles 1910”
表板のアーチ 17.0mm
裏板のアーチ 16.6mm
Neck side (E) 28.2 – 28.8 – C 29.4 – 29.3 – C 29.3 – 29.3 – B 29.4
Neck side (G) 28.3 – 28.2 – C 29.2 – 29.2 – C 29.4 – 29.4 – B 29.4
Front 351.0 – 165.2 – 107.6 – 205.0
Back 351.5 – 165.7 – 107.6 – 204.6
Stop 192.5mm
Giuseppe Leandro Bisiach ( 1864-1945 ) Violin, Milano 1910年 “Exposition Universelle et Internationale de Bruxelles 1910”
Giuseppe Fiorini ( 1861-1915-23-1934 ) Violin, Zürich Switzerland 1922年
Ferdinando Garimberti ( 1894-1982 ) Violin, Milano 1924年
Ferdinando Garimberti ( 1894-1982 ) Violin, Milano 1924年
Simone Fernando SACCONI ( 1895-1973 ) Violin,
New York U.S.A. 1967年
Simone Fernando SACCONI ( 1895-1973 ) Violin,
New York U.S.A. 1967年
Marcello Ive ( 1962 – ) Violin, Cremona 2001年
表板のアーチ 15.1mm
裏板のアーチ 15.0mm
Neck side (E) 29.8 – 30.0 – C 30.2 – 30.2 – C 30.8 – 30.8 – B 31.0
Neck side (G) 29.7 – 30.1 – C 30.2 – 30.4 – C 31.0 – 31.0 – B 31.0
Front 353.0 – 164.2 – 108.2 – 202.0
Back 355.0 – 164.4 – 108.0 – 202.3
Stop 193.0mm
Marcello Ive ( 1962 – ) Violin, Cremona 2001年